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歯科医院と新型コロナウイルスQ&A


福岡県の緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ油断はできません。これまでやってきた感染対策、新しい生活様式を軸に少しずつ生活のリズムが取り戻せたらいいな、と思う今日この頃です。

 

今回は歯科医院と新型コロナウイルスに関わる疑問とその答えを集めてみました。よくよく読むとテレビなどでの歯医者は危険だ~という報道イメージとはちょっと違うぞ、というのがわかっていただけるはずです。

 

とはいえ、どんどん受診を勧めるわけではないです。何か口の中で気なる時はご自分で判断せずにこれまで通りにご相談下さい。不急はあっても、不要の治療はありません。

Q:歯科医院で感染している人は出ていますか?

A:全国には歯科医師の免許保有者が10万人います。歯科医院は7万弱です。歯科医師や歯科衛生士で感染した人が数人いますが歯科治療中ではなく、患者さんに感染させたり、逆に、患者さんから歯科医師らが感染した事例も注目していますが、今のところ国内では1例もありません。



Q:歯科医院には感染者が多く歯科治療に来ているのでしょうか?

A:国内で感染が確認されたのは延べ6000人に1人の割合です。実数は数倍と考えられ、現実に保健所等から「感染者がおたくの歯科医院に掛かった」との連絡が来ている事例が出ていますが、まだまだ少数です。



Q:知らないうちに感染者が来院しても大丈夫でしょうか?

A:「標準防護策」を採っていて感染した事例はほとんどなく、感染のリスクは限りなく0になります。何かに触った後に手洗いや即乾式消毒剤の使用ができずに、さらに何かに触った場合などは感染リスクが高まります。米国や中国等でも「歯科治療中の感染」の報告はほぼありません。



Q:歯科治療中にはウイルスを含んだ「エアロゾル」が飛びますか?

A:歯科用「エアタービン」は「水」を掛けて歯などを削り、「バキューム」と呼ばれる道具で吸い込みます。鼻からPCR検査の綿球などを入れた医師がくしゃみをされ唾液等を浴びて感染する事例が出ていますが、歯科治療の場合は、99%が「水」で唾液や鼻汁等は高めに見ても1%程度以下。標準防護策で対処可能です。



Q:ウイルスは1個でもあると感染するのでしょうか?

A:「ウイルス1個」で感染が成立することは考え難く、最小発症菌数は種類によって異なり、最強ともいわれるノロ・ウイルスで「10²」(100)個ですが、それ以外では「10⁴」(10000)個が1つの目安になります。一般的に通常の会話を5分すると3000個のウイルスを浴びるとされます。咳では1万個、くしゃみは3万個とも言われますが全量を吸い込むわけではありません。「咳エチケット」が重要と言われるのはこうしたためです。



Q:標準防護策に加え、気を付けることはありますか?

A:「絶対に感染しない」=「ゼロリスク」を実現するのはやはり困難です。しかし、限りなくゼロにすることは可能です。意外に忘れがちなのは「換気」です。空気がよどむと多くのウイルスを吸い込むリスクが高まります。そして、「とにかく手洗い」です。石鹸で30秒、が理想ですが、短時間での水洗いでもウイルスは洗い流せます。しょっちゅう、手洗いすればウイルスを100分の1に減らせます。

 

福岡県歯科保険医協会

新型コロナウイルス感染症歯科医院対策セットより引用

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