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訪問歯科の学会に行ってきました。


11/4(日)東京は御茶ノ水で第18回日本訪問歯科医学会が開催されました。今年のテーマは「どこまでできるか訪問歯科 そのために」

 

毎年参加していますが、ここで話題に上がったことや講習会の内容が着実に訪問歯科のトレンドとなり、新しい治療内容として患者さん方に提供されるようになります。

 

今年の4月の保険診療のルール改定では、口腔機能低下症や小児の口腔機能発達不全症への対応が新たに加わりました。咬む力、飲み込む力、舌の力などが衰えてくると今まで普通にやってきた食べる、飲む、しゃべるなどの機能も低下してきます。それを歯科医療の力でどうにか良くしていく、あるいは維持していく、というところを国が評価したのです。

これまでも口腔ケアやリハビリといった形で対応することはありましたが、しっかりと系統立てた診療を行える歯科医院はまだまだ多くありません。自力での通院が難しい患者さんのもとへ、保険診療で訪問歯科ができることの周知もまだまだ十分ではありません。しっかりとした訪問歯科を地道に続けていくことこそが重要だと思っています。

 

学会のシンポジウムでは、訪問歯科医、地域包括ケアに関わる歯科衛生士、多職種連携で口の中にも関わる管理栄養士が、それぞれの職種間でどう関わり合い、患者さんの口の中を一緒に診ていくのかについて講演を行いました。

 

今や高齢者の方の残っている歯の本数も多くなり、認知症や寝たきりになった時にそれらの歯が虫歯になり、全身状態に悪影響を及ぼす例が増えています。改善維持できない場合、口の中がリスクにならないために訪問歯科医がどこまで治療するのか、どう関わるのか。まさに当院ではたびたびそのような口の中に遭遇しているので、そんな話が壇上で出てきた時、他人事ではないなと思いました。

 

 

 

 

写真は東京タワーにて。時間がなくてほとんど通りがかっただけですが、もうクリスマスムードでした。ついでにワンピースのキャラクターのサンジ。

院長 井上智晶

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