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歯周病と糖尿病と認知症はつながっていた!


10月12日(土)西田亙先生による「医科も刮目しはじめた口腔と全身の繋がり~糖尿病からアルツハイマー病まで~」が開催され、井上歯科もスタッフ総出で参加してきました。

 

西田先生は歯科医ではなく糖尿病専門医でいらっしゃいます。それなのに歯周病について語るという内容、何カ月も前から興味津々でした。

講演の中で、ある糖尿病患者さんがちゃんと噛める義歯を作ったことでインスリン注射の本数が減った例をお話しされました。噛みづらい旧義歯だと軟食傾向で軟便だったのが、新義歯は咀嚼能力が改善し栄養もしっかりと消化吸収、便の状態も良くなりました。義歯を作って終わりではなく、何が噛めて何が噛みにくいのかを確認し義歯調整をしていく、それが糖尿病症状の改善につながっていることに嬉しくなりました。

 

歯周病は医科から診ると微弱な炎症ですが、この炎症を制御することで糖尿病が改善します。慢性歯周炎を消退させることで高血糖を改善するだけでなく、味覚の正常化を通して正しい食生活へ導く、微弱な炎症が減ることでインスリン抵抗性が減弱し、結果としてHbA1cが低下するという流れです。

 

また、歯周病原細菌は身体のいろんな部位に移行するという話がありました。今年発表された論文によると、死亡したアルツハイマー病患者の脳から歯周病原細菌が見つかったそうです。これに対応した治療薬がすでに臨床試験中だそうです。

 

「口に悪いものは血糖値にも悪い」「晩御飯は夜7時までに」「お風呂で口腔ケア」「朝までお口チャック」など歯周病と糖尿病の共通点になる歯科衛生指導キーワードが次々と飛び出しました。

 

「歯科衛生士さん、ここ大事です、メモしときなさいホントにもう」このワードが飛び出す度に場内にあふれる笑い声とメモするボールペンの音。西田先生の熱意とユーモアあふれる語り口であっという間の2時間でした。

院長 井上智晶

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